電子申請と社労士の未来

社労士の業務のなかでも、重要な位置を占めるのが申請や届け出に関する手続き。
以前は社労士が直に労働基準監督署やハローワークなどの行政官庁に出向いていましたが、近年届け出の電子申請が進んでいます。
これにより、事務所のパソコンから、インターネットを利用して、24時間365日いつでも・どこでも申請することができるようになったのです。

以前は、事業主に発行されたIDとパスワードを聞かなければ申請ができないなど手続きが煩雑でしたが、「提出代行に関する証明書」を添付すればそれらを省略できるようになる「送信代理」の仕組みが整えられたため、飛躍的に使いやすくなりました。
平成23年11月末には、離職票の交付を伴う雇用保険被保険者資格喪失届も電子化。今後ますます便利になっていくと思われます。

全国社会保険労務士連合会も盛んに「電子申請フェア」を行い、その普及に力を入れています。
http://www.shakaihokenroumushi.jp/social/application/

■IT化の波が社労士業界にも?

電子申請が進む中、「ITに詳しくないから…」というのは開業社労士として営業していく上で不利になる可能性があります。
電子申請を使いこなせば、効率的かつスピーディに届け出・申請業務が行えるため、仕事を大量に受注できますし、一方で人件費を押さえて報酬を安くするなど依頼主にとってもメリットがあります。
このようなライバル相手に、書類を手書きし、事業主の会社や行政官庁に毎回赴いて作業を行い、その分の高い報酬をとる…というような昔ながらのやり方では太刀打ちできません。将来の長きにわたって活躍するためには、最低限のITの知識があったほうが良いでしょう。

■IT化により、仕事の幅が広がる!

またITをうまく活用すれば、仕事の幅が広がります。ネットを通じた営業や電子申請などを活用することで、社労士としての業務を全国展開することが可能。eラーニングの仕組みを使えば、家に居ながらセミナーや予備校の講座を開設、ということも出来ます。
営業活動をホームページやブログ上で行う社労士もたくさん見かけますね。
これからますます、ITをうまく利用して活動のフィールドを広げていく社労士が増えていくことが予想されます。

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