社労士として期待されること

今、社労士は労働市場から期待を寄せられる存在です。
世の中は長い不況に見舞われ、あらゆる労働問題が噴出しています。これらのトラブルを未然に防ぐことができるのは『人』に特化した士業である社労士の得意とするところです。
ここ数年の労働市場の動きを見てみましょう。

①1993年  バブル崩壊。就職氷河期の到来。
      この時正規雇用されなかった若年者がフリーターやニートになる。

②2002年  正社員のリストラによるコスト削減が横行。

③2007年  サブプライムローン問題発生。
④2008年  リーマンショックによる世界的大不況。
      ①就職氷河期に就職できなかったり、②リストラされ非正規雇用され、
      仕方なく派遣社員となっていた者たちなどが「派遣切り」にあい、
      ますます不安定な立場に追いやられる。

2011年~  東日本大震災発生。企業業績の悪化。生活保護受給者数過去最多を更新。


このように、日本の労働問題は今に始まったことではなく、何年もかけてじわじわと悪くなっています。非正規社員が虐げられてる一方、正規社員もその立場を失うことを恐れ、半ば自ら進んでサービス残業に励む等、過重労働をせざるをえない状況に追い込まれています。過労死問題やうつ病による自殺などもたびたびニュースで取りざたされていますね。

このような労働市場で、社労士として、国、企業、労働者、またその家族から期待されていること。
それはコンプライアンスの徹底です。
いくら労働者保護のために法律が改正されても、企業にそれを守る気がなければ、また法律について知識がなければ意味がありません。
社労士として、そこに介入し、一つでも多くの会社にコンプライアンスを徹底させ、労働者にとって働きやすい環境を整えること。これにより企業と労働者の軋轢を無くし、お互いが良い関係を築けるようにすること。
これからの時代、そういうことがますます社労士に期待され、求められることになるでしょう。
社労士とは、労働問題で、歪み、軋んでいる社会が円滑に動き出すための潤滑油となりえる存在なのです。

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