対策その4、厚生年金保険法と国民年金法

■ 厚生年金法の学習ポイント

社労士受験生の大半が非常に苦労し、非常に時間を費やすのが厚生年金法です。
厚生年金法での高得点は、まず期待できません。6点取れたら良い方でしょう。逆に、勉強不足は致命傷となり、択一が3点で足切りになってしまう可能性すらあります
決して難問が出題されるというわけではりませんが、制度が複雑なので、理解不足のまま試験に臨み、正誤を確実に判断できないということが多いようです。
国民年金法と重複する部分が多々あり、相乗り規定や関連規定、類似規定も多いので、まずは国民年金を仕上げること。
そして、学習順序に工夫を! 老齢基礎→老齢厚生→障害基礎→障害厚生…という風に、二つの制度のつながりや相違点を意識しながら学習すると効率的です。
厚生年金保険法は、本則規定以外にも、激変緩和措置、経過措置、救済規定などが多く、しかもそれらが頻繁に使われます。
丸暗記ではなく、なぜそれをしなければならなかったのか?という時代背景まで含めて理解することが学習のポイントです。

<択一式対策>


択一式対策としては、過去出題実績のある条文の要件を正確に押さえ、徐々にその周辺にまで知識を広げていくとよいでしょう。出題として多いのは「被保険者」、「老齢厚生年金」、「障害厚生年金」、「遺族厚生年金」、「届出等」、「保険料」、「基金」、「通則」。これらは徹底理解を心がけて下さい。毎年1~2問出題される厚生年金基金は、深い理解よりも広く浅い知識が要求されるので、出題傾向が低い箇所も一読しておくことをオススメします。最終的には、6~7点の獲得を目指しましょう!

<選択式対策>


選択式は、制度全般にわたる理解が必要になります。なかでも出題傾向として高いのは老齢に関する保険給付です。本則をしっかりと押さえるのはもちろん、経過措置や施行令を含めた、広範囲の学習が必要といえます。また、改正点や、その年度に話題となった事項からの出題が多いことが挙げられので、改正された部分はしっかりと学習しましょう。他の科目同様、他の受験生が必ず得点できる箇所を絶対に落とさないようにしてください。

 

■ 国民年金法の学習ポイント

国民年金法は、社会保険編における得点源科目です。ここでつまずくと、その年の合格は難しくなります。8点は得点できるようにしておきましょう。
例年の特徴としては、ひねった問題や意表をつく規定が少なく、本則条文とその関連の経過措置(法附則など)が大半を占めます。基本条文にあるオーソドックスな規定をしっかりと勉強しておきましょう。難しく思える事項も、その趣旨が分かれば理解できるようになりますので、じっくり丁寧に学習してください。

<択一式対策>


択一の出題傾向としては「国民年金の被保険者」、「届出等」、「老齢基礎年金(振替加算等含む)」、「遺族基礎年金」、「第1号被保険者独自の給付(付加年金等)」、「保険料」、「保険料免除(追納等含む)」、「基金」が頻出です。とくに被保険者の種別の違いがよく出題されています。それぞれの違いを整理しながら押さえて下さい。届け出についても横断的にチェックしておくとよいでしょう。

<選択式対策>


択一式同様、基本となる条文を押さえておくことが必須です。過去には国民年金制度の沿革や財政の現状等、年金改定の仕組みなどが問われたこともあるので、ただ条文を暗記するだけでなく、各制度の背景まできちんと理解しておくことが得点UPに繋がります。また、年金制度をとりまく動向など、一般常識的な事項も確認しておいたほうが良いでしょう。
また、年金法は5年毎に見直しがされるため、改正直後の年度は特にその改正点を問う問題が出題される傾向にあります。

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