学習方法とスケジュールはどうすればいいの?

学習方法について

自習する上で、基本的な学習方法は、以下の3パターンに分かれると思います。
(1)テキスト・参考書・講義による知識の理解
(2)過去問の演習を中心に、出題傾向の把握と、知識の確認
(3)社労士の知識と、身近な例を結び付ける

■基本の学習方法は(1)・(2)の繰り返し

試験で問題が解けるようになるには、(1)・(2)の学習方法は必須です。
まずは(1)を通して社労士の試験に必要な知識を頭に詰め込みましょう。これは、独学でもスクールに通学しても同様です。一通り知識を詰め込んだら、すぐに(2)に移りましょう。

社労士の試験は過去問の焼き直しが多いので、過去問をしっかりやることは得点アップに直結します。また、覚える範囲がとても広いので、過去問を通して重要な論点とそうでもないものを区別することが重要です。
まずは(1)→(2)の学習方法を、可能な限り繰り返して基礎力をUPさせてください。学習の習熟度としては、「テキストの見出しだけを見て、その内容が言えるか?」を目安にすると良いでしょう。
たとえば、「障害基礎年金」と出たら、「保険料納付要件は? 特例措置は? 受給できる金額は? 障害厚生年金との違いは?」などの知識が、何も見ずにスラスラと出てくるようになったら完壁です。

■勉強ができない時も…発想の転換で思考力を鍛えよう!

混雑している電車やバスでの移動中など、テキスを見たいけれど見られない時。また、携帯端末で勉強しようと思ったのに、充電が切れて手持無沙汰になってしまった時や、一緒にいる人の手前チョイ勉できない時など…。
そんな時にオススメしたい、教材を使わない学習法が「(3)社労士の知識と、身近な例を結び付ける」です。まわりの人を観察し、色々なことを社労士の勉強と結びつけてみて下さい。
たとえば、電車内で、夫婦と思しきふたり組が話をしていると仮定しましょう。

女性「国民年金、ほんとうに貰えるかどうか分からないし、もう保険料払わないでもいいかなぁ~」
男性「民間の保険のほうがいいって聞いたことがあるなぁ」

そんな会話を耳にしたら、

「この人が国民年金を滞納したら、どんなデメリットがあるかな? それに民間保険より公的年金が有利な理由があったはず…」

などと考えてみるのです。
また、目の前のおばあちゃんが貰える年金の種類や、金額はどのくらいだろう? 働いている場合とそうじゃない場合…。配偶者が健全な場合と、すでに他界している場合…など、自分の頭の中で具体的にシュミレーションしてみましょう。
意外に気分転換になりますし、無味乾燥になりがちな勉強が楽しくなりますよ。

学習スケジュールの立て方

社労士の学習はいつごろ始めるのが良いでしょうか?
あまり早すぎても、「時間がたっぷりあって油断した」となるかもしれませんし、逆に試験までの期間が短すぎても「勉強不足だった」となりかねません。
働きながら資格の取得を目指す場合、おおむね、本試験時期の8月前後から始め、1年間かけて勉強するのが一般的です。
学生など、集中して勉強できる時間が確保できるのであれば、もっと短期間での合格も可能でしょう。

ちなみに、11月に合格発表が行われるので、残念ながら不合格になってしまった人は11月から再受験を目指して再スタートをきる場合が多いです。試験に全く初めて挑む、という方は、周りの雰囲気にのまれないためにも、7月~10月のうちには勉強を始めるのをオススメします。

 

■まずは月ごとの学習スケジュールをたてる

学習スケジュールは、社労士試験というハードな山登りをこなし、きちんと頂上に辿り着くための地図です。険しい山ですから、地図なしではあっという間に遭難してしまいます。
社労士の本試験から逆算して、各月のやるべきことを把握しましょう。

初学者で独学の場合、学習のペースがなかなか掴めないと思います。その場合は資格スクールのパンフレットなどを取り寄せ、教材の配信スケジュールを目安にして計画を立てると良いでしょう。
ちなみに山川社労士予備校の一年間のスケジュールは以下の通りです。
http://yamakawa-sr.net/sogo_schedule.html

スケジュール

※同じリンク先から、「今月から始める方の受講モデルスケジュール」というpdfファイルを見ることができます。

 

■日ごとの学習スケジュールをたてる

次は曜日毎に「どのくらいの時間を勉強できるか?」を正確に書き出して、日ごとのノルマを設定してください。

「どうせ計画倒れになるし、細かなノルマなんて決めなくても構わない」という方もいるかもしれませんが、人は弱く、易きに流れるもの。
やる気が出ない時には、つい「今日はゴロゴロして、明日から本気だす…」と自堕落になってしまうかもしれません。各日の学習スケジュールをたてたら

「どんなことがあってもこのノルマをやりぬく!」

という強い意志を持ってやり遂げてください。忙しい社会人にとってはなかなか難しいことだとは思いますが、この積み重ねが本試験での「粘り」となって発揮され、最終的に「喉から手がでるほど欲しい、合否を分ける一点」を勝ち取ることができるのです。

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