対策その2、雇用保険法と労働保険徴収法と労働安全衛生法

■ 雇用保険の学習ポイント

雇用保険は難易度が低く、択一は満点を狙うことも可能な科目です。合格者レベルの多くはこの科目を得点源にしています。雇用保険法の特徴としては、ある程度範囲を絞った中で問題が作られます。たとえば、「雇用保険事務」や「特定受給資格者」など。また改正部分がほぼ間違いなく出題されていますので、必ずチェックしてください。
基本的な知識を問う問題が多いので、単元ごとの基礎的な知識をしっかり定着させましょう。本試験では、ケアレスミスを防ぎ確実に得点を重ねることを目標にして下さい。

<択一式対策>


出題傾向としては、条文や通達の内容をストレートに問うもの(単純な数字等のひっかけ)が多く出題されています。また給付の中では群を抜いて多いのが「基本手当」の項目ですので、徹底して覚えましょう。また、失業等給付の全体構造や、各被保険者の要件などは自分の手で書き出せるくらい丁寧に学習しておくことが重要です。
出来れば、雇用保険法だけで5点(徴収法が苦手な方は+1~2点)以上得点することを目標にしてください。

<選択式対策>


雇用保険法は基本手当の所定給付日数や、算定基礎期間など数字に関する要件が多く、選択式でも何度も論点として出題されています。その他にも紛らわしい用語が多いので、日頃から学習の際には注意を払って読み、重要な数字や用語はきちんと覚えるようにしてください。

 

■ 労働保険徴収法の学習ポイント

この科目での出題は、保険料の算定や納付手続きに関する問題が中心です。細かいルールや数字要件が多いので、苦手とする受験生が多いようですが、出題は法令中心の上、勉強範囲が限られているので、非常に得点しやすい科目です。それだけにケアレスミスは絶対に避けたいところ。
6点満点中最低でも4点(できれば5点)は取ることを目標にしましょう。
この徴収と労災、雇用の3科目で、20点中15点以上取れたら、全体的に楽になります。そのためには徴収法の出来不出来がカギです。手続法らしい実務的な問題が多いので、過去問などの問題演習を通してしっかりと慣れておきましょう。

近年の改正により特例納付保険料が創設され、労働保険料の種類が一つ増えて6種類となりました。また、雇用保険率については、ほぼ毎年のように変更されていますので、最新の改正情報をチェックしてください。

<択一式対策>


本試験では法令からの出題がほとんど。しかも出題パターンが一定ですので、過去問→テキストを繰り返して、基本事項をしっかりと押さえれば高得点をあげることが可能です。労災保険と雇用保険を横断的に確認しながら学習すると効率的です。
また労働保険料の計算問題がコンスタントに出題されているので、過去問などを通して、計算問題に慣れておくことが学習のポイントになります。試験会場に電卓を持ち込むことはできませんので、何度も繰り返して練習しておきましょう。延納の具体的な方法を問われることもよくありますので、保険関係成立届や延納回数などはしっかりと覚えて下さい。

<選択式対策>


長らく選択式の出題はされておらず、ここ数年は毎回択一式のみ出題されています。

 

■ 労働安全衛生法の学習ポイント

安全衛生法は、細かいルールや数字などの暗記が学習の中心となるため、苦手意識を感じる受験生も多いようです。ですが、合格基準点を下回ることを回避するためにも、できるだけ得点できるようにしておきましょう。
安全衛生法の近年の出題は、1個のテーマで1問を構成することが多く、ある程度具体的な内容にまで踏み込んで出題されています。
広範囲のわりに出題分野がピンポイント。しかも出題数は択一3問だけと他科目よりも少ないので、すべての項目を入念に勉強するのは非効率です。
過去の出題傾向や、「重要度」を判断の目安として、メリハリをつけた学習をすること。紛らわしい名称や数字の要件は、類似の項目との比較による知識の整理を重ねること。この2つに注意して、根気良取り組みましょう。

<択一式対策>


出題傾向としては、近年では、条文や規則の内容を問うオーソドックスなものが目立ちますが、過去においては難問奇問の出題もありました。
択一式対策としては、まずは、過去問を押さえること。過去問われた箇所を重点的に覚え、その周辺知識にもサッと目を通しておきましょう。本試験で、あまりにも細かい規則等が問われた場合には「捨て問」にする勇気も必要です(その分、労働基準法に時間を割きましょう)。
最終的には「労働基準法と併せて4点以上取れればよし!」と考えましょう。

<選択式対策>


本試験の選択問題は、5点中、労働基準法からの3点分、労働安全衛生法からの2点で構成されています。労働安全衛生法からの2点分は、出題される傾向がほぼ固まってきています。労働基準法の難易度しだいでは、この科目で得点できない場合、足切りに引っかかってしまう可能性がありますので、重要な条文や、出題頻度の高い用語についてはしっかりと覚えておきましょう。紛らわしい語句や似たような数字要件が多いので、選択対策としては混同のないようにきちんと内容を整理し、混同しないようにしてください。

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